皆様あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
さて、まずは2021年の振り返りから。
2021年は、2019年11月末に出版された拙著「それでも病院で死にますか」の再版記念読書会から始まりました。
2020年2月に出版社が廃業し、以後2020年12月に再版されるまで長くかかりましたが、再販されたのを記念して2020年12月からzoomでオンライン読書会をしておりました。皆様のご参加に感謝いたします。またその後もゆっくりと拙著は売れておりまして、看取りに悩む皆様のお力になっているとのメッセージをいただいております。
自分自身の活動としては「看取りの安心勉強会」を立ち上げ、さまざまな方に終末期のバッドニュースコミュニケーションについて学んでいただき、そして「知識ができたことで楽になりました」と言っていただけました。
受講生の皆様には、受講していただくばかりではなく、ファシリテーター参加もしていただきました。ファシリテートすることでより理解が深まっていただいたようです。
私自身も、さらに言語化が進んだように思います。
皆さんと学び合うことは私自身にとって何よりの喜びだと感じています。
2022年はさらに多くの人々に参加していただけるように、発信をしていきたいと思います。
人に教えるばかりではなく、自分も教えていただいています。
大津ファミリークリニックの中山明子先生のカンファレンスに参加させていただき、ポートフォリオ(学会指定の症例報告や研究報告書)作成をしています。私と専修医の先生が交互に症例を出して、カンファレンスをします。他の医療機関の先生にご意見をいただけるチャンスはなかなかないので、大きな学びとして毎週楽しく参加しています。
私は2020年に僧侶資格を取得いたしました。その後、2020年中学ぶ場を探していましたが、なかなか見つからず、困っておりました。
2021年の4月から、広島真宗学寮の講義をzoomで聴講する機会をいただきました。また、9月から京都の中央部仏教学院通信部に入学しました。こちらで4年間学び、教師資格をいただくために勉強いたします。
私が所属する真宗大谷派では働きながら学ぶ場が得られず、こちら二つの教育機関はともに本願寺派の機関なのですが、宗派を超えて勉強させていただくことにいたしました。また、京都の明覚寺様にて朝のお参りに参加させていただくことができ、お声明(しょうみょう)の練習もさせていただいています。このように少しずつ仏教のことも学んでいます。
自分の活動以外では、日本在宅医療連合学会の第4回地域フォーラムの委員となり、どうしていいのかわからないながら手探りで大会長の荒金英樹先生のお手伝いをしております。また、同学会の災害対策委員の委員にもなり、コロナ感染に対する在宅医療の体制構築に関してワーキンググループにも参加しております。色々と、公的な仕事もさせていただけるようになってきたことに喜びを感じております。
当院の変化としては、2020年6月に事務所移転し、現住所(烏丸夷川)に移り、また2021年10月に医療法人化いたしました。
移転・法人化と、たびたび医療機関コードが変わることになり、その度に関係各所、関係薬局様、そして当院の事務員の皆様にはご負担をおかけしております。ご協力をありがとうございます。
2020年に医療法人化の話が出たときに、「2022年ぐらいに法人化する予定かな」と思っていたのに、当院の理事たちが「2021年の法人化で大丈夫ですよ。すぐに準備します。」と言ってくれたので、あっという間に法人になりました。このような力強い仲間たちとともに、地域の皆様にお役に立てる医療機関として成長していきたいです。
あとは趣味の面での新しい取り組みですが、当院の従業員たちとともに、音楽療法士の先生に教えてもらってウクレレを習い始めました。E L C(エンドオブライフ・ケア協会)の津野さんがノルキン・ウクレレの会を立ち上げてくださり、そちらでも楽しい仲間たちがいることを実感できた一年でした。
また2020年10年から始めた西国三十三ヶ所巡りの巡礼はまだまだ。逆にまだまだ行くところがあって楽しみが続くなあと嬉しく思っています。
書道の方は新しい師匠を探し中です。それまでは自分でこつこつ写経などしております。
そんな2021年から2022年への抱負でした。
今年もよろしくおねがいします。