さわやかな季節から徐々に蒸し暑い季節に移ってきております。

5月の晴れた土曜日日曜日に近県に友人と遊びに行ってきました。
それ自体はどなたにでもある日常の楽しみではないでしょうか。
ですが、私にとっては本当にありがたい休日でした。

当院は在宅支援診療所で24時間365日患者さん対応をすることを求められています。
基本的には土日はお休みですが、必要であれば電話対応や往診もいたします。
労働者保護の観点から夜間の往診は必要最低限としておりできるだけ電話での対応としていますが、しかし患者さんやご家族から求められれば往診もいたします。

近隣の開業医の先生とは互いにオンコールを持ち合って遠方に出るときにはその開業医の先生にお願いしていますが、開業以来2023年までは私が一人オンコールをしておりました。2023年からオンコールを対応してくれる非常勤医が入職してくれ、今年もオンコールをお願いすることができています。また看護師さんが電話対応を最初に受けてくれるのも本当にありがたいことです。

近県に遊びに行っている間にも看護師さんから連絡が入ります。
それに対して電話で指示をします。今回はしておりませんが必要なら処方もします。

私が開業したての時にはクラウド型の電子カルテは珍しいものでしたが、今は在宅医療に関わる医師も看護師も電子カルテは当たり前になってきました。処方箋も電子カルテからFAXすることができます。
多職種の情報共有はインターネット上のSNS(ソーシャルネットワークサービス)で行います。急がない情報はSNSで、急ぐ情報は電話で共有します。
在宅医療業界はDX(デジタルトランスフォーメーション)が進んでいる分野だと思います。

このように、インターネットで仕事ができるようになり、また、オンコールを看護師さんや非常勤医と分け合うことで私は束の間休息をいただくことができております。

持続可能な事業とするためには人間である医師も看護師も適切に休む必要があると思います。
多くの機器や人々の助けをいただき、24時間365日の支援を続けていくことができます。
感謝しかありません。