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お知らせ

2024年の振り返りと2025年の抱負

2025年新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

さて、数年前から年賀状を卒業した私にはあまり年賀状が届きませんが、今年はついに10枚以下になりました。さすがに年賀状1枚85円では年賀状卒業という方も多いだろうなと思います。

去年の振り返りと今年の目標です。

去年は看護師1名と医師2名の退職がありました。それぞれ定年、ご主人の転勤、ご本人のステップアップなどポジティブな理由での退職でした。皆さんで退職の宴席を設けることができました。これまでは、体調不良を理由に急に出勤してこなくなったりで、顔も見ずに退職する人が相次いでいました。それはひとえに私の責任であるのですが、こうして送別会を開いて次の道に進むことを応援することができることがありがたいと思いました。

そして看護師2名と医師2名があらたに戦力として加わってくださいました。これによりオンコールの負担がへり、私の負担も減りました。また、これまで派遣で来てくれていたドライバーさんも当院の職員になってくださり、運転業務以外の細やかな業務にあたってくださるようになり、看護師や事務員の負担が減りました。

2023年にアドラー心理学を久保田千代美先生に教わり、それを2024年に院内で伝達講習を少しずつするようにしています。共同体感覚をはじめ、組織に貢献する意識や組織内で互いを大切にする気持ちがはぐくまれているのではないかと思います。

日本プライマリケア連合学会の指導医・認定医の更新、日本在宅医療連合学会の指導医取得、研修プログラムの創設などもいたしました。若い戦力を呼び込むための準備をしています。

診療報酬改定もありました。在宅医療のやや減算となるものでしたが、当院はありがたいことに減算の影響は少なく、丁寧な医療が評価されるような結果になっています。DX加算もあり、さらに多職種との連携を進めています。左京区の上原医院、北区の渡辺西賀茂診療所をはじめとする機能強化型の連携も進みました。地域と一丸になって日々の医療と地域づくりをしております。

当法人みのり会のゆうりん訪問看護ステーションは2022年6月に設立しました。1年間地域から求められることが少なく、当院の訪問診療の患者様を細々と受け入れておりました。2023年になり設立当初のスタッフが退職し、新しいスタッフに入れ替わると徐々に地域からの承認が得られるようになってきました。2024年に新しい看護スタッフ2名も加わりさらにパワーアップし、大きく飛躍いたしました。看護スタッフが心をこめた看護をする一方で、自分自身が消耗しないための研修もすることで、継続可能で手厚い看護ができていると思います。心豊かで素直な看護スタッフの存在が頼もしいばかりです。

学会活動、講演活動も頑張っています。一度講演を聴いてくださった方がもう一度聴きたいとお招きくださることも増えてきました。「ココカル!」「これすご」も頑張っています。受講生の皆さんと、さらに活動を広めるためにどうしたらいいかを模索しております。

2022年は本当に過酷でつらい一年でした。経済的にも診療報酬改定の対応がおくれて減算が2か月あったり、訪問看護ステーションの大赤字があったり、従業員の心もバラバラでした。しかし2023年に新しいメンバーがきてくれて大きく状況が変わりみんなの気持ちも変わりましたし、2024年にはさらに安定いたしました。2022年の試練があったからこそ今の安定があるのだと思います。2025年にはさらに執筆活動の充実、グリーフケア外来の設立、研修制度の整備などを計画しています。もし、ご興味がある方がおられましたら、クリニックにご連絡ください。

メール jimu1@okhomeclinic.com

電話 075-252-5115

今年も一年よろしくお願いいたします。

おかやま在宅クリニック
075-252-5110