アイキャッチ画像は、京都のタクシーのうち、2台しかないレアタクシーである「葵の双葉タクシー」に乗った記念撮影です。京都の上賀茂神社とのコラボタクシーだそうです。「あふひ」と書いて「アオイ」と読みます。皆様も京都にいらっしゃるときに出会うといいですね。

さして読者が多いわけではない当ブログにコメントをくださった方がいらっしゃるのですが、サイトが不具合で(現在解決すみ)、コメントが承認できず(現在承認すみ)、それゆえ返信もできなくて申し訳ございません。

コメントをいただきましたmaniさまに返信をしたいのですが、ままならないので、こちらの本文にてお返事させていただきます。(現在コメントも済み)

前日まで抗がん剤治療をしていたというのに、急な譫妄でご入院となられたというご家族様を見守っておられるご家族です。
この方に聞いていただきたいことがあり、お返事いたしました。
一つはご入院中のお母さまのお見舞いに毎日通っておられるということですが、このことがどんなにかお母様を元気づけているかと思います。「ただ、そばにいる」。このそばにいるというだけのことも十分なケアになります。床の上にいる人にとって、そばに親しい人の気配があるということはそれだけで大きな力になる、ということをお伝えしたいと思いました。
もう一つは、すこしつらいお話になります。その時期は不明ながらも旅立ちの時のことです。
旅立ちの時はご本人がお決めになるので、周囲の者にはどうしようもないことだということです。
ずっとそばに家族がいたのに、わずかに席を離れたときに旅立つ方もいます。あるいはずっとお一人でいたのに、たまたまお見舞いの方が来たときに旅立つ方もいます。ご家族が朝食の準備を始めたと思ったら旅立った方もいます。ご家族が目を覚ましたらお一人で旅立っておられた方もいます。
旅立ちの時はご本人がお決めになるので、周囲の者にはどうしようもないことだということ、これを知っておいていただきたいのです。その当たり前のことを何度も強調するのは旅立ちの時に同席できなかったご家族が傷つき、後々まで後悔し、苦しむことがしばしばあるからです。
旅立ちの時は捕まえることができません。またその瞬間を共有することは必ずしも必要ないのです。この「癌」という病気はやっかいなる病気ながらもきちんと準備する時間をもらえる病気でもあります。しっかりと日々愛を伝えあうことができ、別れの準備をすることができる病気です。その瞬間に立ち会うことが出来なくても、それまでにしっかりとお気持ちを伝えあっていただきたいなと思います。