先日、当院で主宰しているコミュニケーション講座に参加してくださった方がご感想をくださいました。この方は訪問看護師さん。何度も受講してくださっていて、そのたびに「ココカルで習ったことを訪問患者さんのところで思い出しながら頑張っています」と言ってくださる方です。
勉強会の最後のほうで、今訪問している方のことで相談を受けていました。
ご主人の支援に伺っているのですが、奥様が訪問看護に対してご立腹だというのです。
訪問する看護師が担当固定ではなく、いつも初対面の看護師が来るといって、3回目の訪問看護支援時に受講者さんがものすごく怒られてしまったのだそうです。
そのことでご相談を受けていたのですが、私の回答はいつも通りです。
「主語となるのは自分ではなく相手」
「相手の言葉を温めて返す」(反復の技法)
そしてまた訪問看護の現場に(重い気持ちで)行ったのだそうです。

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お世話になりありがとうございます。
昨日、先生のココカルはやっぱりすごい!とまた改めて感じました

ご相談させていただいた初回妻に怒られた利用者さん宅に昨日2回目の訪問をしました。
ココカルの
「聞くこと」
「相手が望むことを知ること」
「良かれと思って余計なことをしないこと」
を意識して関わらせていただきました。

初めはツンとされていた奥様。
聞くを意識してバイタル測定後、体調も安定されていたので
「私にできることはありますか?」とうかがいました。
「ない」と言われて、予定では60分の訪問だけど短時間でいいと30分訪問になるのだろうなあ・・・と思っていたら…
奥様から「マッサージできる?」と言われました。
(初回訪問時にマッサージをしましょうかと申し出て「要らんわ!」と断られていたのです)
「させていただけます」と伝え、
麻痺している足首の可動域体操含めたリラクゼーションをさせていただきました。

奥様「気持ち良いやろ」
利用者さん「気持ち良いなあ」
奥様「私もしてあげたいけど時間がなくてなかなかしてあげれてないから、ありがたいわ」と。
その後、いろんな人がくるくる変わってやって来ることのしんどさや希望など、ポツポツ話してくださいました。
帰り際に
「また会いましょう」と言ってくださいました。

関わり方、意識の持ち方で、こんなにも変わるんだなと実感し、
先生のココカル本当にすごいなあと改めて感じました!

感謝と喜びをお伝えしたくご報告させていただきました
お忙しい中、長文で失礼致しました

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私からお返事しました。

良かったです。〇〇さんの心の中のガッツポーズが目に浮かびます。
「心が軽くなる」の前に「心が重い時ってどんな時?」で相手が攻撃的な時なんかは心が重くなるよねーって言いましたが、相手は変わらないのです。
でもこちらが変わるといろんなことが変わって心が軽くなる。
相手のためのコミュニケーションでもあるけど、何より自分が楽になる、自分を無理せずに関わることができるコミュニケーションなんじゃないかなと思います。
実際に私はあまりしんどいことって多くないのです。患者さんが懐きすぎて「先生まだ帰らんとってー」とか言われて困っちゃう、嬉しい困りが多いです。
「また会いましょう」って嬉しい言葉ですよね。それを次に患者さんや奥様に「ああ言ってくれてうれしかったです」とお伝えしてみてはどうでしょうか。
きっとご自身の言った言葉で〇〇さんが喜んでいることを知ったら奥様も温められるのではないでしょうか。
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当院の講座では、コミュニケーションについて学んでいます。
医療介護職にも大いに役立ちますが、お寺の関係の方(坊守様)、おけいこ事の先生も受講してくださっています。
日常のコミュニケーションのお役に立つと思っています。そんな私ですが、家族とのコミュニケーションがうまくはありません。。。(^^;) が、職業上ではそこそこうまくいっていると思っています。
少なくとも対患者さんではコミュニケーションであまりつらいということはありません。
お申し込みは当院ホームページの勉強会の項目からpeatixをご利用ください。
https://manabi.okhomeclinic.com/