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お知らせ

神戸の在宅緩和医療

2025年3月にクリニックのお休みをいただきました。
この間、休診にはせずにさまざまな先生方のご支援をいただいて診療を継続しました。
当院の非常勤の先生方にはオンコールをお願いし、また東寺南クリニック國光https://www.mikankyoto.com/の國光先生に1日訪問診療とオンコールをお願いしました。
これは当院の職員にとっても院長不在となった場合(たとえば感染症で院長休みになるなど)の予行演習になったと思います。


さて、この間私は神戸の2診療所にお邪魔して神戸の在宅緩和医療の実際を見学してきました。
まず、最初は岩本診療所こうべ往診クリニックhttp://kobe-oushin.com/
午前の見学では専攻医の先生とともに訪問診療の同行をしました。患者様のご逝去のお看取り、亡くなる直前の患者様、穏やかにお過ごしの患者様など様々な方たちの日常を支える医療をされていました。私の日常の診療と大きく異なるものではなく、丁寧に明るい診療風景でした。
同行させてくださった先生は経験年数が10年未満の若い先生でしたが、穏やかで落ち着いたご様子で素晴らしい診療をされていました。
これまでの研修をしっかり修得されている先生だなと思いました。またサポートする看護師さんも頼もしい方でした。
運転をし、ご自身は前に出ることはなくても先生をうしろからしっかりサポートされ、必要なものをきちんと準備され、患者様のご家族への説明なども促され、医師のパフォーマンスが最大になるように配慮されていました。
午後の見学ではベテランの先生と訪問診療の同行をしました。明るく笑顔が素敵な先生で、お話のご様子も明るくしっかりと頼りがいのある感じで、素敵だなーと思いました。
多発褥瘡の患者様の診察時には細やかに診察をされ、知識も豊富で勉強になりました。同行の看護師さんも医師の処置を先取りして準備し、指示どおりに動くのではなく指示を見越して動いておられ、チームワークの良さ、褥瘡ケアの知識技術の高さが素晴らしいと思いました。
訪問診療の同行をしていない先生がたともお話しましたが、知識が豊富で穏やかで素晴らしい先生方だと思いました。
院長の岩本先生のもとにいいスタッフがどんどん集まってくる様子をうらやましくみておりました。

またその2日後は清水メディカルクリニックを見学しました。https://shimizu-medical.net/index.html

長田院を新設された清水クリニック。明石舞子地区のみならず、長田区の医療もカバーされています。行ってみたかったサービス付き高齢者向け住宅の「はっぴーの家ろっけん」にも連れて行ってくださいました。
ちょうど昼ご飯時だったので、残念ながらお話はお聞きできませんでしたが、地域の人々が集まる要素がそこここにみられ、地域とともにある高齢者向け住宅はいいなあと思いました。
まずは地域との話し合いの中でできた施設であるということは、今後施設運営も考えている当院にとっても大きなヒントだなと思います。
清水クリニックは、明石医療センター総合内科・神戸大学医学部附属病院緩和支持治療科とともに、日本プライマリ・ケア連合学会認定「神戸・明石・総合診療専門医養成プログラム」および「神戸・明石・新家庭医医療専門医養成プログラム」を稼働し、その連携施設となっておられるとのこと。
丁度専攻医の先生の卒業の日だったので、専攻医の先生の卒業発表と、指導医の振り返りを見学することができました。専攻医の先生の学びについても素晴らしいと思いましたが、指導医の先生の引き出し方も素晴らしいと思いました。
今後は当院はまず学生の地域医療の見学を受け入れてまいりますし、また専攻医の受け入れもしていこうと思っています。
神戸のすばらしい地域連携を目の当たりにしてまぶしい思いですが、自分もそのような地域連携が京都でできるように頑張っていきたいと思いました。

おかやま在宅クリニック
075-252-5110