お知らせ
拙著発売(再掲なし)
いつもブログを応援していただきありがとうございます。今回は2025年12月18日に発売となる拙著の紹介をさせていただきたく思います。拙著のタイトルは「老後を心おだやかに生きる いのちと向き合う医師の僧侶が伝えたいこと」(明日香出版社、1540円)です。
おだやかなんて言葉が似合わない私ですが、タイトルは「心おだやかに生きる」となっています。これは、原稿を読んでくださった明日香出版の編集の皆さまがつけてくださったタイトルなのです。またカバーもいくつかの候補から現在のベビーピンクのものを選びました。普段の私ならグリーンやブルーを選ぶところですが、今の自分に足りない「ピンク」の要素を身につけていきたいと思っているので、「まずは形から入ろう」と思ってかわいらしいピンクを選びました。
そんなわけで、自分の気持ちとしてはちょっと気恥ずかしくも思えるタイトル、装丁ですが、プロの編集の方々がよいと言ってくださるものを素直にありがとうと受け止めるのも受援力向上のための訓練かなと思い、お勧めに従いました。
私のクリニックでは毎朝「仏様の言葉」を皆で唱和します。そのときに「穏やかな顔と優しい言葉を大切にします」「しなやかな心とふるまいを大切にします」などの言葉を口にします。口にしながら自分はなかなかこのようなことができないなと思いながら過ごしていますので、優しい自分、穏やかな自分に近づくチャンスになるといいなと思っています。
さて、本書では、「医師目線」と「僧侶目線(信仰者目線)」から書いています。医師目線のほうでは、体が衰えてくるということについての解説と対処法をお伝えしています。体、脳、こころ、人間関係の喪失などを経験する時期に知っておくといいことを書いております。とくにACP(人生会議)という、人生の最終時期に関する意思決定支援については私たちの親世代へのACPと、私たち自身のACPにお役立ていただきたいと多く書いております。
僧侶目線のほうでは、信仰をもっていることによってどんなよいことがあるか、旅立ちゆく自然について書いております。「老いを受け入れましょう」なんて言っても受け入れることなんてできないものです。一方で受け入れようと受け入れまいと、現状が変わらないという現実があります。そのどうしようもないことについて、どうすればいいのか、というかどうしようもないのですが、ということについて、書いています。 毎回本欄でお示しさせていただいているように、知っておくと少し気持ちが楽になるのではないかなと思っています。お手に取っていただけますと幸いです。