2017年4月に栃木県にある自治医科大学6年生の学生実習を受け入れました。

当クリニックだけでは実習が不十分になりますので(まだ患者数が多くない)外勤先の千春会病院での実習も併用しました。

千春会病院は特別養護老人ホーム、老健施設、ショートステイ、デイケア、デイサービス、サービス付き高齢者向け住宅、グループホームなど多彩な施設を持ち、地域医療と介護の融合を実践できる病院です。訪問診療のみならず、施設見学、会議にも参加してもらいました。訪問リハ、訪問看護、訪問栄養指導 などの話も聞いてもらい、在宅療養を点ではなく面で支えることの実際を学んでいただきました。

当クリニックでの実習では、ちょうどターミナル期(死を目前に控えた状態の方)がいらっしゃり、そのご家族に状態説明をするのを一緒に聞いていただきました。体の変化が生理的なものなので、異常なことではないこと、治療することはできないものであること、ご本人の快と感じられるケアをしていくこと、ご家族にしていただきたいこと、私たちができること、などを1時間に渡りお話するのを聞いていただき、ご家族のお気持ちが軟着陸できるような準備をすることの大切さを学んでいただきました。

熱心な学生さんとの時間は私にとっても楽しく充実した時間になりました。