今回で第4回目になるおかやま在宅クリニックと訪問看護師さんとの勉強会をしました。

今回は岡山がプレゼンターでした。
内容は以前ブログにも書いた去年の夏の辛かった2症例について、です。

グリーフケア・一年を経て

去年の夏、急に新規患者が増えて気持ちが一杯いっぱいであった上に、身体症状のコントロールが難しい症例が2症例、時期も重なり辛かったのです。
死亡後一ヶ月のお参りに行くことがたまたまできないまま一年が経ち、このふた家族ご遺族様に会いに行き、身体症状のコントロールができなかったことをお詫びし、そのお詫びが温かく受け入れられたことで私が大変癒されたというお話をいたしました。

一年が経ち、勉強会の資料を作るため改めてカルテを見直してみました。
患者さんを元々診ていた基幹病院から地域の病院へ紹介した紹介状を見てみましたら、本当に驚きの内容でした。
そりゃあ、こんな紹介状を書く医者に不信感もたない方がおかしいわな、というひどい紹介状を原文のまま看護師さんたちにご紹介し、「ひどいよねえ!」とさんざん盛り上がりました。
こういう気楽な感想を求められるのがこの小さな勉強会のいいところです。

今回の発表に対して看護師さんたちからコメントをいただきました。
「先生がそんな思いを抱えてたなんて私たちも知らなかったです。もっと先生にいろいろしてあげればよかった」と慰めていただき、本当にちょっと泣きそうになりました。
優しいですよねえ、看護師さんってー。

こうして勉強会で話すこと自体が自分の癒しにつながりますし、またコメントをいただいて看護スタッフの優しさに癒されました。

あとは、気楽な会ですのでみんなで普段の不満やらをブーブー話して「やっぱり、おかしいと思っていたのは私だけではなかった!」と溜飲を下げたり、「そうだよねえ、そうだよねえ」と共感して熱くなったり。

一年が経ち、今後もお忙しい看護師の皆さんに私の趣味に付き合って遊んで(?)いただくのがいいものかどうか、迷いの気持ちもぶつけてみました。
今は3ヶ月毎で開催しているけど、皆さんもお忙しいのに私に付き合って遊んでいただいていいのでしょうかと言ってみましたら皆さん続けていいよと優しく言ってくださいました。うれしい。
来年は4ヶ月毎に減らしましょうということでやっていきます。

症例検討で自分たちのしていることを振り返り、そして仲間と感情を共有することができるのは本当にありがたいです。
看護師さんたちの優しさに感謝です。