今回はショートステイ施設に歯科の先生、ケアマネジャーとともに食事介助状況のチェックと指導に行ってきました。
ご家庭では老老介護で奥様を介護されているご主人が食事介助を上手にされて食事がしっかりとれているということですが、ショートステイ先ではどうもうまく食べることができていないということで、一度歯科、医科、ケアマネジャーとみんなそろって見に行ってみようということになりました。

この日はご本人の食べる意欲はあるけれど、嚥下がうまくできず、最初のひと口ふた口が食べられた程度。歯科の先生も「難しいなあ」という判断でした。
食べることができる時もあるし、何より本人の意欲はあるのでお口からの食事を全くあきらめないといけないという状況ではありませんが、こういう日も増えてきたね、ということでした。
栄養補助食品の利用やその形態の工夫などまだできることはありそうですが、現場は苦悩します。
こういう現場のご苦労を私たちも共有できたことは意義深いと思いました。

時間が限られる中ですが、せっかく歯科の先生もいらっしゃるので食事介助の講習も行いました。
写真では私が被験者になって歯科の先生に食事介助をしてもらっている図です。
喉に着けてあるのは嚥下の音を聞き取るマイクです。
このあと、介護の皆さんにも被験者になっていただいて、舌のどのあたりに食事を置くといいかを体験していただきました。


現場と顔を合わせて利用者・患者の実態を共有するのは時間がかかることですが大変重要なことであると思います。多職種連携の中の介護の実働部隊が取り残されていると感じているので、介護のスタッフに対しては勉強する機会を持ってもらえるように努力していこうと思っています。
歯科の先生のご協力、ケアマネジャーの同席、大変うれしかったです。
ありがとうございました。