本日は祝日ですが、真面目にオフィスにて仕事をしております。
実は自宅でカルテ書き仕事はできるのですが、自宅ではゆっくり休みたくて仕事ができないことに2年やってようやく気がつきました。遅めですか?気づくの。
そんなわけで今日はカルテ書きをしたり、夕方からインフルエンザワクチンの出前に行ったり明日の訪問診療とインフルエンザワクチンの出前の準備をしたりしております。
それにしてもインフルエンザワクチンの供給不足、本当に深刻ですね。
当院のような零細医院ではインフルエンザワクチンの使用量も非常に少ないので、卸さんが素早く持ってきてくださるのですが、今年ばかりは「先生、とりあえず手に入った1箱をお届けします。」というような有様です。ですから、インフルエンザワクチンを無駄にしないように余ったら欲しそうな人に(知り合い)お声がけしてワクチンを出前して無駄にしないように心がけています。
先日、ワクチンを予定していた患者さんがお熱があって接種できませんでした。それで余ったものを誰か欲しい人がいないかと電話してみたら、お友達が打ってほしいというので出前で打ちに行ってきました。
6歳の子供さんなのですが、怖がってしまい、夜遅かったため私も諦めてパパに打って帰ってしまいました。
すると・・・・子供さんがとても悲しみ、後悔し、朝起きたらようこ先生はいつ注射に来てくれるの?という始末。いやー。悪いことしたなあ。
6歳児なりに怖がり過ぎたことを後悔し、必要な医療を受けなかったことを後悔しているそうです。何より、私が本当にそのまま帰るなんて思っていなかったのでしょうね。なんだかんだ言っても最後にはちゃんと打ってくれると思っていたことでしょう。残念だが今年はインフルエンザワクチンは取り合いなのだよ、すまんね、ニーニョ。

そんなわけで、明日インフルエンザワクチンの出前があり、1本余る予定で、夜からお子様のところに出前に行く時間がないため本日夕方に出前に行く予定。

6歳児はママにしがみついて打ってもらうか、柱につかまってお尻に打ってもらうかシミュレーションを繰り返しているということです。

医療を受けるというのは怖さを伴います。しかし、自分に必要な医療は怖くてもうけないといけないということを6歳児は分かっています。
ずっと私がワクチンの働きについて説明しているから、6歳児はちゃんと理解しています。自分の体の中の防衛隊がインフルエンザウイルスと戦うための戦い方を習うために注射でウイルスに似た敵を体に入れるのだということを。
ちゃんと理解していても怖い。
大人でも怖くて医療から逃げる人はいます。
理解をできるように説明することと、医療者や周囲の人が精神的に支援することが医療からの逃避を防ぐために必要だということですね。

かわいい6歳児にいろいろ教えられます。