反省はいつだってしている。さて、月に2回はアップしようと考えているこちらのブログですが、なんともずぼらでして。もう5月も半ばです。

本日5月15日、京都では「葵祭(あおいまつり)」で交通規制がございました。訪問地がまさに下鴨神社(葵祭のルートは京都御所10:30→下鴨神社11:40→上賀茂神社15:30)で、訪問時間が11:20とどんぴしゃで規制に引っ掛かりました。

白衣というものは便利なもので、警官に「患者さん宅が神社の北で。」というと、すぐに理解していただけて規制を解除して車を通してもらえました。訪問診療医は白衣を脱いで町に出ようというのが一般的なようです。しかし私は白衣で訪問に出ています。男性医師とは違って女性の服ってポケットがあまりないので、聴診器をしまう場所やペンやライトを入れる場所がなくって困ってしまうのです。カバンに入れればいいだけなのですが。

あとは、警察官がすぐに事情を察して下さった如く、白衣が医療従事者のアイコンとしてとっても便利なのです。

認知症患者さんで会うたびに「初めまして」な方も、白衣の人が来たとなれば「どうもこいつは医者みたい」と理解してくださいます。

初診時に白衣じゃないと職種がわかっていただきにくく、「ケアマネさん?」みたいに思われがちな私ですので、認識していただきやすい白衣は必須です。

本当になかなか医師と認識されにくい私でして、

「先生、先生の職種はなんですか?」と尋ねられ

「え??・・・。医師です。訪問診療医です。」と答えたら

「あのー、医師免許持ってるんですか?」と言われて。

どうしよう、どこまで本気で怒ったりしてもいいものでしょうか、と困ったことがありました。一応言っておくと医師免許を持っていますし、医師免許よりも上の免許である麻酔標榜医という免許ももってるし、麻薬免許ももってますYO!

看取りの時なども、白衣を着ていきます。もちろんペンライトが白衣のポケットに入っているから、ということもありますが、白衣を着ていかないと同居家族以外の親戚に医師と認識してもらえないからなのです。

あるとき白衣を着ないで看取りに行ったらご家族とご親戚がコソコソ話していて「あれ、誰?」「え?先生やん。」「なんで?」という謎な会話がありました。

………。

「先生やん」「なんで?」って会話、おかしいですから。

まあ、そんなわけで今日もお出かけは白衣です。今から退院前のカンファレンスに行きますが、白衣で行きます。白衣じゃないと医師と認識してもらえないですからね。危険危険。