2021年 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
さて、まずは2020年の振り返りを。
みなさん「コロナ一色」の印象かもしれませんね。
私もそう思っていたのですが、意外といろいろありました。ゴーンさんの出国も「2020年だったか」と遠い記憶になっていますね。
2020年1月2月。前年11月末に出版した「それでも病院で死にますか」の読書会などをして広報活動をしておりました。が、2月に出版社が廃業。これが一番大きいことでした。
このころ、介護事業に乗り出そうと考えており、スタッフ集めをぼちぼちしておりました。来てくれるはずのスタッフはあっさりやめちゃうし、なんだかなあ、とやや人間不信。
なかなか介護スタッフが集まりにくそうなことから、私自身が介護スタッフとして前線に出る覚悟をしており、介護の学校への申し込みなどをしている時期でした。
このころはまだ、講演のお仕事などもごく当たり前にこなしていました。堺に呼んでいたがいたり、姫路に呼んでいただいたり。
一方で、中国でコロナウイルス感染が話題になり始めていました。これについては「コロナウイルスそのものは風邪ウイルス」と当時の私は認識していました。
とはいえ、少しずつ海外からの入国は制限されてきていて、休暇を取ってスキーに行ったら、外国人がいなくてガラガラだったり。
個人的には子供の高校入試が終わって、ほっとした時期でした。
3月4月 このころから、コロナウイルスの影響が出てきました。講演活動は全部中止。ステイホームになりました。高校の入学式も中止。入学したはいいけれど、学校はどうなるのだろう?と困っていました。
幸いうちの子が入学した学校はオンライン授業が始まりました。第2志望であった、私の母校のほうは、オンライン授業なんてまったくなく、自宅で自習だったそうです。母校、がんばれ。
ステイホームが叫ばれ、お店もしまっていました。それでも3月の春分あたりは祇園に人出がもどっていて、ちょっとまた怖いなと感じていました。いろんなご飯の予定が中止。それ以来会っていない人もたくさんいます。早くまたみんなでご飯ができるといいですね。
4月くらいから、zoomの会議が始まりました。
感染対策のため、訪問診療を自分一人でまわっていました。これまで事務員または看護師と回っていたのが一人だと、事務的な仕事(処方箋出しなど)も全部自分一人ですることになるのでとてもつらかったです。
3月に得度を受けました。お坊さんです。何もよくわからないままの得度。こんなのでいいのかなというくらい。これから勉強していきます。
これまで来てくれていた非常勤の先生が常勤に。うれしや、うれしや。
5月6月 このころ、ウイルス感染の対策がピーク。そして、6月に事務所移転予定だったのでその準備。事務員が熱心に準備してくれるのはいいのですが、私自身が開業の時にはこんな熱心に準備しなかったはず。医師会に言われた書類をダウンロードして、記名捺印しただけのはずだけど。そんなことで、事務員もオーバーヒート気味だし、こちらもそんな提出物にエネルギーを使わないでほしいと必死。
なんとか必死の引っ越し作業を経て、現事務所に移転。
医師会の在宅医療担当理事も4年の任期を終え、次の先生に引き継ぎました。やれやれ。
医師会の活動は大変でした。会議が多くてね。それでも、地域の中で顔が見える関係を作ることができたのは、なによりでした。
6月からようやくオンライン授業から対面授業に。子供の入学式もやっとでした。
6月延期されていた得度式が行われ、晴れてお坊さんになりました。
コロナ感染症のストレスや、事務所引っ越しのストレスで帯状疱疹になりました。やはり免疫力が下がるのですね。
7月8月 NHK京都で取材していただきました。ありがたいことです。また、介護初任者研修が終了しました。途中コロナ感染で授業が止まって、心配でした。
介護の研修は終わったものの、介護の事業所をオープンするのはあまりにも状況的に厳しいという判断。せっかくの資格が。。。
でも介護の勉強ができたことは私にとって大きな収穫でした。
8月にはELC(エンドオブライフ・ケア協会)近畿でプレゼンテーションをさせていただきました。これにより、ELCの勉強が深まりました。やはり人に教えるのってすごく勉強になりますね。
また、このプレゼンテーションの準備を通じて、ELC近畿の友人たちとの友情が深まりました。
9月10月 このころから「withコロナ」の時期になってきました。当院でも多職種勉強会を再開し、難病勉強会も再開しました。
適切に怖がることが大切とされた時期でした。
9月には東本願寺でビハーラ21奉仕団に対して講演させていただきました。
10月には事務所移転に関して裁判を経験しました。一日で終わったので、本当に良かったのですが、結局は契約書に書いてあることがすべてであるということです。いい勉強になりました。
11月12月 2021年に開講する当院のセミナー「看取りの安心勉強会プロバイダー養成講座」の準備で割と多忙。12月1日に拙著「それでも病院で死にますか」の再販が決定。
驚き。本当にありがたいことです。

このようにして一年がすぎました。
こうしてみると、いろいろありましたね。
2021年もまたいい年になるといいな。