日本在宅医学会に参加しています。名古屋での開催です。

「在宅医療・介護連携における医師会の役割」という地味と思われるシンポジウムを聞いてまいりました。これが今の自分に必要なものをたくさん与えてくれるシンポジウムでした。

中京区の在宅医療担当理事として、金魚の糞よろしく後ろからついて行っているだけの私ですが、地域の抱える在宅医療と介護の連携、協働を支え広げていくためにどういうことが必要かおぼろげにわかってまいりました。今後どういうものが必要か、そのための作業がどういうものか、など。

今回のシンポジウムでは、各自治体の医師会の先生方が医師会としてどういう動きをしているか、これまでの実績と今後の課題について発表されました。

各先生方のご発表を聞いて

「今、日本のあちこちで私の持っているもやもやと困りごとを解決すべく動いている人たちがいる!行政を巻き込んで動いている! 」そのように感じました。

京都市の中京区の片隅で必死で動いている自分の小さな働きが、日本中の動きと連動しているのだと、時代の動きを作ろうと日本のあちこちでみんな必死になっとるのだと、こんな実感、初めてです。

小さな自分が手伝って、中京区でできている小さな成果が、他の地区と合流して京都市、京都府の動きとなって、日本の大きな流れを作っていく一つの要素なのだということを実感しました

みなさん各自治体の成果を発表されて、わー、すごい、京都も頑張らないとー、と思って質問してみました。

「開業医への支援として、バックアップ医やリーダー医師の設定など、医師会の中で力強い試みがされていて大変羨ましく思います。私どもの医師会でもそのような開業医のバックアップ体制を望む声がございます。実際の運用に際しての質問です。事前にバックアップ医の先生は患者の診察をされてますか?そして診療報酬の請求はどのようにされていますか?」

回答はどこも「うやむや。。。実働はあまりしてません。。。」のような状態でした。

どこの自治体でもうちと同じところでつまづいて困ってる、ああ、やっぱ、そこ、難しいんですよね。みんな困ってるんですよね。

ホッとしました。

いや、ホッとしている場合ではなくて、なんとかしなくては。

写真は名古屋のゆるキャラです。